
2025.06.17
ブリジックの日記
2025.06.08
SusHi Tech参加の大きな目的の一つであるオードリーさんのセッションで
プルラリティ(PLURALITY)という概念について繰り返し述べられていました。
ざっくりとおおまかに知りたい!という方に向けて
私のおおまかな理解をまとめます。
動画での正確な理解をご希望の方は
安野たかひろさんの動画がおすすめです。
そして後の方で書籍もご案内しています。
そもそもプルラリティとは?
オードリー・タン氏(台湾の初代デジタル発展省大臣)と
グレン・ワイル氏(マイクロソフトの首席研究員・経済学者)
が中心となって提唱された
デジタル技術が進化する中で今後重要になる新たな社会のビジョンのこと
○シンプルに言葉の意味
シンプルに英語から意味をとると“複数性・多元性“でありつつ、
台湾語では“複数”と“デジタル”の二重の意味を持ち、
テクノロジー時代の多様性を象徴していて、
シンギュラリティ(単一性)とは異なる道るようです。
○概念
多様な人々が協調しながら技術を活用する未来へ向けた
「社会的差異を超えたコラボレーションのための技術」で
対話の深さや人数の限界ライン(フロンティア)を拡げる
「拡張熟議」を可能とするテクノロジー、
テクノロジーを駆使して人々のコラボレーションの範囲(深さや人数)を広げ、
より良い未来へつなげる架け橋。
シンギュラリティ:AIを中心にした一つの極端な未来
プルラリティ:テクノロジーを駆使してコラボレーションの範囲を広げ
多くの人々が協力し合い、深いコラボレーションを実現する社会
さらに、
新たなテクノロジーを駆使して、従来の権力構造に依存しない社会
(デジタル民主主義)を実現しようという世界も示されています。
そしてその根底としてあるのが、
合成テクノクラシー(AIなどのテクノロジーによる管理)と
企業リバタリアン(ブロックチェーン技術などで自由市場を最大化する社会)
という2つのイデオロギーであると。
本当におおまかに言うとこういった概念かと理解しました。
○詳細
詳しくはお2人のご著書、
PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来
オードリー・タン (著), E・グレン・ワイル (著),
で是非ご確認ください。
うーん、デジタルの概念になると私にはちょっと難しい!
けれど
「対立を創造に変える」
「世界はひとつの声に支配されるべきではない」
という表紙の言葉、この時代だからこそ、深く深く響きますね!
「敵」と「味方」を超越し、調和点をデザインしよう。
無数の声が交わり、新たな地平を拓く。
信頼は架け橋となり、対話は未来を照らす光となる。
現代に生きる私たちこそが、未来の共同設計者である。
(抜粋)
未来に向けて皆で注目していきたいアイデアだと思いました。
___________________
ブリジックでは「熟議」をサポートする
・ハイクラス通訳/翻訳
・異文化コミュニケーションに特化した語学研修
をご提供しています。お気軽にお問合せください。
___________________